千手観音

わこうれん

2008年10月07日 14:49

先日(祖母が亡くなる前日)、伊那市まで中国障害者芸術団の公演
千手観音 My 夢 Dream」を観に行ってきました。



テレビで彼らの千手観音をご覧になった方も多いのではないでしょうか?
私もテレビで見てから実際に見てみたいと思っていましが
千手観音以外の演目はどうなっているのか見当がつかず
どんな公演になるのか興味津々でした。

公演は、聴覚障害を持つ方々と両腕を失った方の踊りと
視覚障害の方々による歌と演奏、そして詩の朗読で構成されていました。
ステージ両脇には大きなスクリーンが用意され
歌や詩の朗読、演奏の間には北京パラリンピックの時の映像が映し出されたり
歌詞が映し出されたりして効果的な演出をしていました。

出演者の殆どがパラリンピックの開会式や閉会式で
歌ったり演奏したり踊ったりした方々らしく、
開園前にもその時の模様がスクリーンに映されていました。

踊りの時は舞台両袖に指揮者の方々がいらっしゃって
その指揮でタイミングを取っていました。
しかし、スタートの時などの重要な時以外は
特に袖を見ることもなく、
身体の中に波打つリズムに身を任せているように思えました。
全員の心が一つになればこそのシンクロですよね。
音が聞こえないことなどまったく感じさせない踊りに
客席はついつい拍手で感動を伝えていましたが
きっと渡された旗を振るべきだったのですね。

両腕を失った青年の笑顔と踊りがとてもチャーミングで印象的でした。

聴覚障害の方々の歌や演奏はもちろんプロフェッショナル。
日本語を勉強されている方がいて日本語の長い詩を暗記して朗読されました。
日本人でもなかなか苦労する長さなのに感情もこもっていて素敵でしたよ。

美しく息の合った踊り、歌、そして演奏。
特に千手観音は神々しく自然と涙が溢れました。
全体を通してとても感動的な公演でした。
最後はスタンディングオベーション

私にも20代前半で光を失った友人がいます。
彼も芸術家です。
光を失ってから、それまでの人生とはまったく異なる道を歩き出しました。
芸術の学校に通い、今はワイヤーアートで活躍しています。
彼は彼が創り出す作品だけでなく、人間的にもとても素晴しく
私の良き相談相手でもあります。
そして、とても勘が鋭く、ボディーワークを受けてもらうと
その時の私の状態を言い当てられてしまうので怖い相手でもあります

感覚器の一つが使えないということが何を意味するのか、
また、すべての感覚器が機能している人と何が異なるのかということを考えさせられます。
それは障害なのか?才能なのか?

先日の公演を観賞して、人は誰でも生きていくために必要な能力は備わっているのだと痛感しました。
私も私の持つ能力を最大限に発揮して人に感動を与えることができる生き方をしたいと思いました。
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