2011年11月13日 15:50
World Peace & Prayer Dayとは?
戦争と環境破壊の世紀と言われた20世紀から、大きな転換への願いをこめて迎えた 21 世紀。
子供たちのためにより良い未来のためには、地球を搾取できる資源としてみるのではなく、生命をはぐくむ母なる大地としてとらえ、同じ地球上に生きる生命とのつながりを敬い、尊重しあう共生の哲学が必要なのではないでしょうか。
地球を敬い、全ての生命と調和に生きる「大地との共生の哲学」。
この教えはネイティブ・アメリカン、アボリジニ、アイヌ、インディオ、マオリ、アジア各地の先住民など、世界中の先住民の間で古くから伝えられてきました。
彼らには、地球の未来についての教えが伝えられており、1993 年の国際先住民年をきっかけに、世界各地の先住民が集まり、地球環境が危機に瀕した今こそ、そのメッセージを世界に伝えようといううねりが始まりました。
その一人、ネイティブ・アメリカン、ラコタ族の精神的指導者であるチーフ・ア-ボル・ルッキングホースが、地球に平和と癒しをもたらすには、多くの人と心を一つにして祈らねばならない、という啓示のもと、「World Peace & Prayer Day -せかいへいわといのりの日」を毎年夏至の日に世界各地の聖地で行っています。
この集いは 1996 年に北米大陸の聖地で始まり、2001 年からは、アイルランド、南アフリカ、オーストラリア、そして日本という世界の 4 カ所で行われることになりました。地球の平和と癒しを願うこの集いの開催地として日本が選ばれたこと、それにはさまざまな意味があるのではないでしょうか。
2004 年 6 月 19日から 21 日までの 3日間、チーフ・ルッキングホースを始めとする世界の先住民や日本の人々とともに、国際先住民シンポジウム、ストーリー・テリング、音楽や踊りの祭典、馬の行進、エコフェアなど、さまざまな企画が予定されています。6 月 21 日の夏至の日には参加者全員と大地の上に大きな輪を作り、地球への感謝の思いをひとつにして祈りをおくります。
World Peace & Prayer Day の始まり
「私たちの祖先は何百年も前からこう予言していました。人類は「分岐点」と呼ばれる歴史的な時を迎えるだろうと。その時、私たちは破壊的な行動を続けて種の滅亡を迎えるか、子供達のために平和な文化を世界的に創造できるかの選択を強いられるというものです。」
「私たちが直面している問題の多くは、自然の法則に大きく反した文明の結果です。これらを解決してゆくには、私たちが自己や互いに対する見方、命を与えてくれるこの地球の見方を根本的に変えることが必要です。」
「私たちラコタ族、ダコタ族、ナコタ族の間には、白いバッファローの子牛の化身の女性の話が伝えられています。数百年前、ホワイト・バッファロー・カーフ・ウーマンという女性が現れ、神聖な儀式の行い方や全ての生命と調和の中で生きる道を私たちに教え、平和の祈りのパイプが入った聖なる包みを残してくれました。そして彼女は、ひとびとが危機に直面したとき、再び私たちの前に現れるという予言を残して去ってゆきました。1994 年、一頭の白い雌のバッファローが誕生しました。これは、予言された時代が間近にきているしるしです。」
チーフ・ルッキングホースはこの白いバッファローの誕生に従い、1996 年、世界中の精神的指導者に向けて、平和と癒しのための祈りへの参加を呼びかけ、宗教の枠を越えて1996 年 6 月 21 日にそれぞれの聖地に集い祈ることを提案しました。
1996 年から四年間かけて、チーフ・ルッキングホースは、北はカナダから南はコスタリカまで北米大陸の聖なる四つの方角で儀式を行いました。そして 2000 年、彼らの一大聖地であるブラック・ヒルズで感謝の儀式を行い、北米大陸でのひとつのサイクルが終わったのです。そのあと新しい千年紀から、世界の四つの方角を巡る大きなうねりが始まりました。
「せかいへいわといのりの日」は、私たち人類が直面する問題に、地球規模かつ大地に根ざした視点で、それぞれの「場所」で心をひとつにして、子供達とその先に続く世代のために、世界に癒しと調和をもたらそうという願いで行われます。様々な人種、文化、国を代表する何百万人もの人々が、グローバルな共同体意識にポジティブな変化をもたらそうというこの大規模な集いに賛同しています。
平和という夢が、この地球上で現実のものとなることを願い、一人でも多くの方と一緒に、2004 年 6 月 21 日を日本の聖地で迎えることができますように。
World Peace & Prayer Day 2004 Japan のWebサイトより