タッチハンガー

最近、三砂ちづるさんのエッセイ集「タッチハンガー 頑張り続けてなお、満たされないあなたへ」
についての記事をよく目にします。

タッチハンガー
この画像は<TOKOのタワゴト>さんからお借りしました。

紹介されていた帯のことば

Touch=ふれあい Hunger=飢え
欲しいのは包み込むやさしさ、無償の愛。

けっして不幸ではないけれど、心から幸せともいいきれない…。
現代日本に住む女性たちの、どこか満たされない思いは
「タッチハンガー」によるのではないか。
生命力に満ち、「タッチ」する文化あふれるブラジルに長く住んだ著者が
温かく語りかけてくれる、「理想の母」のような慈しみ深いエッセイ。


まだ読んでいないけれど紹介記事を読んだ段階で既に共感している私。

日本の社会には触れ合う習慣が不足している気がする。
アメリカ留学からの帰国後、大好きな母にしつこくハグをするようになり嫌がられている私icon10

きっと私もふれあいが不足している。
だからこの仕事を選んだのかもしれない。

■ふれることができる、ということ
からだがあるということの恩寵。お互いにからだがあるということのありがたさ。今の世をからだをもって生きるということのほうが、むしろ、つかの間のごほうびのようなものであるということ。生きているということは、「あなたにふれられる」ということなんですね。命あるあなたにふれていたい。命あるわたしにふれてほしい。それは、人間の根源的欲求であるというより、生きることそのものなのでしょう。

目の前にあなたがふれていもよい人がいるならば、あなたにふれてもらうことを望んでいる人がいるならば、勇気を持ってふれてください。誰かにふれることで、実はあなた自身がその人によってふれられてもいる。
上記は2010年劇場公開予定のドキュメンタリー映画
うまれる ~ボク、パパとママを選んで生まれてきたよ~」の
プロダクションノートからコピーさせていただきました。
本からの抜粋のようです。

コピペついでにもう一つ。
マイスピ”に紹介されていた著者が和訳した詩

「わたしにふれてください」
フィリス・K.デイヴィス /三砂ちづる(訳)

もしわたしがあなたの赤ちゃんなら
どうぞ、わたしにふれてください
今までわたしが、知らなかったやさしさを
あなたからもらいたい
あふろにいれてください
おむつを替えてください
おっぱいをください
きゅっとだきしめてください
ほおにキスしてください
わたしの体をあたためてください
あなたのやさしさとあなたのくれる快楽が
わたしに安心と愛をつたえてくれるのです

もしわたしがあなたのこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
いやがるかもしれないし
拒否するかもしれないけど
何度もそうしてください
わたしがどうしていやがるかわかってほしいから
おやすみなさい、と抱きしめるあなたの腕が
わたしの夜を甘くしてくれる
昼間にみせてくれるあなたのやさしさが
あなたの感じる真実を伝えてくれる

もしわたしがあなたの思春期のこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
もう大きくなったのだからなんていわないでください
あなたがわたしにふれるのをためらうなんて
思いたくない
あなたのやさしい腕が必要です
あなたのおだやかな声をききたいのです
人生は困難なもの、とわかったいま
わたしの中の小さな子どもがあなたを必要とするのです

もしわたしがあなたの友達なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたがだきしめてくれると
わたしはあなたにとって大切な人だとわかるから
あなたのやさしさが、おちこんでいる私も
かけがえのない存在であることを
思い出させてくれるから
そしてひとりではない、と思い出させてくれるから
わたしにやすらぎをくれるあなたのありよう
それだけがわたしが信じられるもの

もしわたしがあなたのセックスの相手なら
そうぞ、わたしにふれてください
あなたは、情熱さえあれば十分と思うかもしれない
でも、あなたの腕だけが
わたしの恐れをとかしてくれる
あなたのやさしくおだやかな指先をください
あなたにふれられて、わたしは愛されているということを
思い出すことができる
わたしはわたしなのだ、ということを
思い出すことができる

もしわたしがあなたの大きくなった息子なら
どうぞ、わたしにふれてください
わたしには
抱きしめるべきわたしの家族はいるのだけれど
それでも、傷ついたときには
おかあさんとおとうさんにだきしめてほしい
おとうさん、あなたといるとすべてが違ってみえる
わたしが、大切なわたし、であると
思い出すことができる

もしわたしがあなたの年老いた父親なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたが小さかったときに
わたしがあなたにふれたと同じように
わたしの手をにぎり、わたしのそばにすわって
わたしを力づけてください
わたしの疲れた体によりそい、あたためてください
わたしは随分しわくちゃになってしまったけれど
あなたのやさしさに力づけられる

どうぞ、何も恐れないで
ただ、わたしにふれてください


そして最後に

「どうぞあなたにふれさせてください。」

これは私からのメッセージですicon06


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Posted by わこうれん at ◆2009年09月13日21:13日々の雑感
この記事へのコメント
これは深いですね。
ひと言で言うなら「愛」なのでしょうか。
経済も政治も混沌した時代には
一番足りないことって、純粋に愛だと思います。
誰に対しても、何に対しても・・・
感謝の心と愛情かな。
こんな単純な言葉では足りないけど
きっとそうだと思います。
Posted by ロロノア2 at 2009年09月14日 18:11
ロロノアさん

「愛」
確かにそうかもしれませんね。
この世は「愛」がすべてだと思います。

ふれあいも「愛」を伝える、感じあう手段の一つかもしれません。

言葉で上手く表現するのが苦手な私。
ふれあいから・・・
手のぬくもりから伝わる「愛」をもっと大切にしていきたい。

ロロノアさん
いつもコメントありがとうございます。
Posted by わこうれんわこうれん at 2009年09月15日 09:53
私は去年
わこうれんさんに
元気をもらって
勇気ももらったんですよ。
あの時、頑張ってみよう!って思えました。
私の方こそ
ありがとうございました!です(^^)
Posted by ロロノア2 at 2009年09月19日 17:47
ロロノアさん

お互いに元気を与え合えるって素敵ですね。
これからもよろしくお願いしま~す♪
Posted by わこうれん at 2009年09月20日 09:37
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