あなたの子どもは 

~あなたの子どもは~

あなたの子どもはあなたの子どもではない。
子どもは「生命」の渇望からの子どもである。
子どもはあなたを通ってくる。
しかしあなたからではない。
子どもはあなたと共にある。
しかし子どもはあなたのものではない。
  
あなたは子どもに愛を与えることができる。
しかし考えを与えることはできない。
子どもは自分の考えをもっているのだから。
あなたは子どもの身体を動かしてやれる。
しかし子どもの心は動かせない。
  
子どもは明日の家に生きている。
あなたはそれを訪ねることも、夢見ることもできない。
あなたは子どもを好くようになれるであろう。
けれども子どもがあなたを好くようにならせようとはしなさるな。
人生は後に退き昨日にとどまるものではないのだから。
  
あなたは弓である。
そしてあなたの子どもらは
生きた矢としてあなたの手から放たれる。
 
弓ひくあなたの手にこそ喜びあれと。

ハリール・ジブラーン (霜田静志 訳)


お友達がブログで紹介していて感動し、作者を教えてもらって調べました。
ハリール・ジブラーン(Khalil Gibran)は、
英語読みでカーリル・ジブランと表記されることも多いようです。

レバノン出身の詩人で私の大好きな星野道夫さんにも影響を与えていたそうです。
星野道夫さんの本はたくさん読んでいるのに今まで気付いていませんでしたが
今のタイミングで私の心に飛び込んできました。

Wikipedia “ハリール・ジブラーン”
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%B3


この詩は、三砂ちづるさんの「オニババ化する女たち」のなかでも紹介されているようです。
私がいつも見に行っているブログでも
私が訪れるようになる以前に取り上げられていたりもしていました。

「預言者」(佐久間彪訳)というハリール・ジブラーンの詩集では
「子供たちについて」というタイトルです。
http://levha.net/gibran/prophet_index.html

また、「ハリール・ジブラーンの詩」神谷恵美子著でも読むことができます。

こうして検索し始めるとまた読みたい本がどんどん増えていきます。
読書スピードがリストに追いつくことは一生なさそうです。







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Posted by わこうれん at ◆2010年01月29日11:29お気に入り
この記事へのコメント
すごい詩ですね。

私は子供を一己の人間として見ています。
接し方も同じで、人格を持った一人の人間として接し、話します。
赤ちゃん言葉も使ったことはなく、お客さんや他人の子に対しても同様です。

子供には強制は何もせず、道しるべを時々見せてやります。
あとは自分で考え、自分で決めて歩いています。

私を超えて行くことは間違いなく。
見当もつかない大きな可能性を持った子供たちは
地球の宝物ですよね。
Posted by ロロノア at 2010年01月29日 11:59
ロロノアさん

しっかりとした考えをもって子供に接していらっしゃるんですね。

私もこれから宝物たちの生きる地球を大切にし
宝物たちの成長を見守っていきたいです。
Posted by わこうれん at 2010年01月29日 21:26
全校や全家庭に配るとか、NHKで放送するとかしてほしい詩ですね。
彼の詩、私は以前神谷美恵子さんの別の本で何篇か読みました。その頃ちょうど犬養道子さんの聖書関係の本を続けて読んでいたので、ちょうど相乗効果で非常な感銘を受けましたよ。
日本でももっと広く読まれてもいい詩人だと思いますが、キリスト教のバックグラウンドがある人のほうが受け入れやすいのでしょうね。
(ちなみに以前は「ギブラン」という表記も見かけましたが、最近はジブランが定着したようですね。)

オニババにも引用されていましたか。いま手元にないので確認できませんが、さすが三砂先生。
Posted by あるぱか at 2010年01月30日 23:18
あるぱかさん

やはりご存知でしたか。
最近の自然育児系の雑誌類にはよく掲載されているようですが
これから出産する方や現在小さいお子さんを育てている方だけではなく
広く世の中の人に知って欲しい詩ですね。
Posted by わこうれんわこうれん at 2010年01月31日 11:22
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